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USE CASE

採択者事例

森と、morito 香りを通じて森や地域、木都文化と人をつなぎ、自然と共に生きる楽しみを分かち合う【江南 綾絃さん】

▼事業概要:
かつて「東洋一の木都」と称された秋田県能代市。この地の誇る秋田杉の香りを活かしたフレグランスを開発し、木都能代の文化を再生するプロジェクトを展開します。秋田杉の精油を使った香水を商品化するとともに、“森”(森林や地域、その土地ならではの文化の良さ等)を活用した体験型サービスを提供することで、地域資源を新たな形で活かし、“森”と人をつなぐ新たな象徴を創り出します。
本プロジェクトの目指すビジョンは「香りを通して秋田の“森”(森林や地域、文化)の良さを広げ、心温まる社会へ」です。フレグランス製品の販売にとどまらず、林業体験や蒸留体験、文化を感じるような季節の体験等、その地域ならではの体験を通して、現地の人たちとの繋がりを作ることで、観て終わる消費だけで終わらない心の関係性を創出。地域の文化と資源を次世代につなぐ循環型の取り組みを展開します。

▼採択者:江南 綾絃さん(令和6年度採択)

▼背景:
能代市はかつて東洋一の木都として栄え、現在でも製材や加工で国内有数の工場があり、木都文化が根付いています。加えて、秋田県は全国一位の杉人工林面積があり、生産量は全国2位、日本三大美林の秋田杉と世界遺産である白神山地があります。しかし、木都能代の産業や観光に課題があるなど、まだまだ多くの人に知られていない“森”や秋田の良さを、秋田杉の香りを通して伝え、都市や地方関係なく“森”と人が繋がるきっかけづくりで貢献したいと考えました。

▼事業の特徴:

  • 秋田杉の香りを活用したフレグランスの開発・販売
    秋田杉の精油を使用し、日常に溶け込むような心あたたまる香水を提供。
  • “森”の体験サービスの提供
    林業体験や蒸留体験、地域文化を感じるその地域ならではの体験を通し、都会や地方、立場も国も関係なく、楽しくて再訪したくなる機会を創出。
  • ECサイトや様々な地域での販売展開
    ECや地域のお店、都市部で展開し、秋田の魅力を広く発信。
  • 地域文化の再興と産業振興
    林業・木材加工・観光を複合的に考え秋田の企業と協力し、持続可能な地域経済モデルを構築。

▼江南さんのコメント:
地域課題最先端の秋田県で建築と地域について学びたいと考え、大学を機に秋田に移住しました。県内外の色々な地域に行き、様々なプロジェクトを運営・参加したり、建築やまちづくりについて向き合う中で、木都能代の文化に惹かれました。香りは記憶や感情と深く結びつき、空間や時にとても重要な要素であり、まちへの可能性があると考えています。便利なAI時代には、五感をフル活用した手触り感のあるリアルな体験が大切です。私は秋田県の“森”の良さを秋田杉の香りを通して、都市も地方も立場も関係なく、ここでしかできない体験を皆で楽しみ、心あたたまる時間をより多くの人と分かち合いたいです。

▼秋田県 若チャレ(若者チャレンジ応援事業)とは:
秋田県を中心とした若い世代の起業や事業創造・事業開発といった夢の実現に向けた取組に、最大400万円の補助金助成や、起業家育成プログラムを提供して支援します。

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