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USE CASE
採択者事例
安全から共生へ:動物目撃情報共有システム「クマップ」【服部 悠大さん】
事業概要:
全国の野生動物目撃情報をリアルタイムで収集・分析し、危険を自動で通知・共有するサービス「クマップ」の開発・事業展開に取り組みます。情報伝達の遅延や地域限定性といった従来のシステムが抱える課題を解決するとともに、AI技術を用いて動物の行動や生息域を予測することで、人身被害や経済損失の未然防止を目指します。さらに、「ネガティブをゼロに、ゼロをポジティブに」をコンセプトに、蓄積したデータを動物保全・研究活動やエコツーリズムへ活用し、人と自然が調和する持続可能な地域社会のモデルを構築します。
採択者
服部 悠大さん(BearBell)(令和7年度採択)
背景:
国際教養大学のキャンパス内でクマに遭遇した際、講義のない休日にあたり即時での情報共有が困難だったという体験が活動の原点です。幸い人身被害は発生しませんでしたが、「もし学生が襲われていたら」という危機感を抱きました。既存の情報共有システムが抱える「人力・タイムラグ・地域限定」という構造的な限界を痛感し、秋田県で深刻化する獣害をテクノロジーの力で解決したいという強い使命感を持つに至りました。同時に、豊かな自然は秋田の魅力でもありますので、システムを危険の除去だけではなく、エコツーリズムなどにも活用し、秋田県を人と自然が調和する先進モデル地域にしていきたい。こうした思いから、本プロジェクトを立ち上げました。
事業の特徴:
- 「5秒以内」の即時自動通知
ユーザーの位置情報と連動し、周辺エリアで目撃が確認された場合には瞬時に通知を行い、逃げるための時間を確保します。 - AIによる行動予測と危険予知
蓄積されたビッグデータを深層学習で解析し、「今どこにいるか」だけでなく「次にどこに出るか」を予測して情報提供します。 - 全国対応と情報の一元化
住民からの投稿、自治体等のオープンデータ、防犯カメラやサーモグラフィーによる自動検知を一元化し、全国規模で情報を網羅します。 - 多層的な価値提供(ToC・ToB・ToG)
住民・登山者への安全提供だけでなく、建設・林業等の従業員安全管理、自治体の対策業務の効率化など、幅広いニーズに対応します。 - データのポジティブ活用
蓄積したデータを研究機関との連携や、安全な動物観察ツアー(エコツーリズム)等に活用することで、野生動物を「地域資源」として捉え直します。
服部さんのコメント:
野生動物による被害はニュースの中の出来事ではなく、私たちの日常にある脅威です。私は「安全」を起点に、社会の意識を「共生」へと変えていきたいと考えています。恐怖を減らし、正確な情報を届けることで、人と自然の距離を適切に保つことができます。地方から始め、全国へ。秋田から、日本の安全インフラを再定義し、本気で社会を変えていきます。
秋田県 若チャレ(若者チャレンジ応援事業)とは:
秋田県を中心とした若い世代の起業や事業創造・事業開発といった夢の実現に向けた取組に、最大400万円の補助金助成や、起業家育成プログラムを提供して支援します。














