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USE CASE

採択者事例

阿仁発・マタギ文化に根ざした源流サクラマス・イワナ養殖とクリーン計算資源プラットフォーム構想【岡本 健太郎さん】

事業概要:

“消滅の危機に瀕する”北秋田市阿仁地域において、地域の資源を活かした新たな産業を創出するプロジェクトです。若チャレでは、マタギの伝統知とテクノロジーを融合させ、木質バイオマス発電の未利用熱を活用した「サクラマス」「源流イワナ」の閉鎖循環型陸上養殖(RAS)の実証とブランド化に取り組みます。ITエンジニアとしての技術を活かし、IoTやAIを用いたデータ駆動型の養殖で生産効率の最大化を図ります。
将来的には、 「地域内でエネルギーと富を循環させる仕組み」を確立し、その余剰エネルギーを活用した「地域分散型データセンター」の設立へと発展させ、国の強靱性を支える基盤となることを目指します。

採択者:

岡本 健太郎さん(Ani Matagi Labs)(令和7年度採択)

背景:

人口減少と高齢化が進み、存続の危機に直面する阿仁地域。400年続く阿仁マタギ文化もまた、後継者不足という課題を抱えています。行政効率化議論が進む中、「このままでは地域もマタギ文化も消滅してしまう」という強い危機感を抱きました。地域に残された人々が誇りを取り戻し、若者が定住するためには、綺麗ごとではない「稼げる雇用」と、豪雪による停電にも耐えうる「エネルギーの自給」が必要です。マタギとして自然と向き合ってきた経験と、データエンジニアとしての技術を掛け合わせ、地域独自の生存戦略を構築するために本事業を立ち上げました。

事業の特徴:

  • 「伝統文化×テクノロジー」の融合
    400年の歴史を持つマタギ文化の思想と、IoT・AIによる最先端の養殖技術を融合。「マタギが育てる」という独自の物語性を持ったブランドを構築します。
  • 未利用熱の高度活用による効率化
    木質バイオマス発電の廃熱を利用し、サクラマス、イワナの生育に最適な水温(10~15℃)を年間通して維持することで、成長効率の最大化と高付加価値化を実現します。
  • 市場から逆算した「ゼロ号ロット戦略」
    開発段階から首都圏のトップシェフと連携し、市場が真に求める品質を追求することで、確実な販路開拓を目指します。

岡本さんのコメント:

私にとってこの事業は、単なるビジネスではなく、師匠たちが託してくれたマタギの魂と、故郷を愛する人々の想いに報いるための「責任」です。 エネルギーと食を自分たちの手に取り戻し、山間地域の価値を再定義したい。革命はいつだって辺境から始まります。阿仁から、日本の未来を変える挑戦を始めます。

秋田県 若チャレ(若者チャレンジ応援事業)とは:
秋田県を中心とした若い世代の起業や事業創造・事業開発といった夢の実現に向けた取組に、最大400万円の補助金助成や、起業家育成プログラムを提供して支援します。

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