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USE CASE

採択者事例

日本ミツバチが限界集落を救う【三浦 俊さん】

事業概要:

にかほ市釜ヶ台地区において、日本ミツバチの養蜂を行い、限界集落が抱える地域課題の解決を目指します。
具体的には、耕作放棄地の増加や関係人口の減少といった問題に対応し、養蜂を通じた地域資源の活用と特産品の開発を行うことで、地域の魅力向上につなげます。実施場所は、にかほ市の企業が管理する蕎麦の圃場(18ha)を中心に予定しており、この地域での養蜂が地域環境に適していることを活かし、事業を展開していきます。

採択者:

三浦 俊さん(令和4年度採択)

背景:

近年、農業従事者の高齢化や担い手不足等により農地の集約が進み、1経営体(農家)あたりの耕作面積が増加しています。
その結果、作業負担が少なく、効率の良い作物を選ぶ農家が増え、特に蕎麦の作付けが増加傾向にあります。
しかし、蕎麦は自家受粉ができず、花粉を運ぶミツバチのようなポリネーター(花粉媒介者)の存在が不可欠です。このため、蕎麦の圃場が広がる釜ヶ台地域での養蜂は、ミツバチにとっても蜜源が豊富であり、適した環境であると考えられます。
また、秋田県はそのほぼ全域が過疎地域に指定されており、釜ヶ台地域も例外ではありません。令和4年現在人口234人のこの地域は、2040年には100人以下になると推定されており、過疎化対策が急務となっています。

事業の特徴:

  • 地域資源を活かした養蜂の取り組み
    にかほ市の企業が管理する蕎麦圃場を活用し、養蜂を実施します。水稲栽培が困難な土地を転作した蕎麦畑であるため、農薬の影響を受けにくく、ミツバチに適した環境です。
  • 養蜂による地域活性化と景観保全
    養蜂は、単に蜂蜜を生産するだけでなく、地域の環境保全にも貢献します。造園の仕事に携わってきた経験を活かし、釜ヶ台地域全体を「庭」として捉え、人と自然が共存できる美しい景観づくりに寄与します。
  • 狩猟を活かした獣害対策
    養蜂を行う際に懸念される野生動物による被害に対し、自身が取得した狩猟免許を活用し、地域の有害鳥獣駆除隊として安全確保に貢献します。
  • 地域のPRと新たな経済モデルの構築
    日本ミツバチの養蜂は非常に難易度が高いため、全国でも成功例は少なく、挑戦する価値があると考えます。養蜂の副産物には多様な可能性があり、地域資源と組み合わせることで独自性のある特産品を生み出すことが期待できます。養蜂や特産品を通じて、地域の魅力を発信し、観光客や蜂蜜ファンを呼び込みます。

三浦さんのビジョン:

本事業を通じて、養蜂を中心とした地域活性化モデルを確立し、過疎化の進む地域に新たな価値を生み出すことを目指します。
地域資源を活用した持続可能な事業を創出すること、耕作放棄地の活用による景観保全と農業の再生を図ること、関係人口を増やし、地域の魅力を全国へ発信すること、新たな特産品の開発を通じた経済的な自立をすること・・・。これらの取り組みを通じて、釜ヶ台地域を「自然と共存する魅力的な地域」として発展させ、全国の過疎地域におけるモデルケースとなることを目指します。

釜ヶ台地域での日本ミツバチの巣箱

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