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採択者事例

音で心が楽になる—原体験からはじまる福祉の新しいかたち【佐久間 玲奈 さん】

採択者:佐久間 玲奈さん
事業名:音で心が楽になる—原体験からはじまる福祉の新しいかたち
活動地域:由利本荘市

若チャレでの取り組み:

佐久間さんは、ご自身の引きこもり経験や福祉現場での実践を背景に、「生きがい」が心のよりどころや自立につながるという考えのもと、音楽などの表現活動を軸とした新しい就労支援の形に取り組んできました。
若チャレの支援期間中は、既存の支援制度では拾いきれない多様な生きづらさを持つ方々に向き合いながら、音楽ワークショップの企画や地域活動への参加を通じて、当事者が自分らしく表現できる場づくりを実践。2025年度には全6回のワークショップを実施し、延べ28名が参加するなど、小さな実証を積み重ねてきました。
また、モデル地域の視察や関係機関との連携を進めながら事業化に向けた準備を進め、2026年秋には由利本荘市に就労継続支援B型事業所「ルフラン」を開所。物件確保や融資、人材採用、法人設立などを段階的に実現し、実際のサービス提供へとつなげました。
開所後は、音楽プログラムに加え、便利屋事業や受託作業など多様な就労機会を提供。利用者も増加傾向で、地域企業や住民からの依頼も増えつつあります。加えて、メディア出演や講演会やピッチプログラムでの登壇などを通じて、取り組みの社会的発信にも力を入れてきました。

活動の様子

活動の様子

事業終了後の目論見:

今後は、利用者一人ひとりがより力を発揮できる場づくりとして、地域の食材を活用した飲食店の立ち上げなど、新たな事業にも挑戦していく予定です。また、農山村地域とのつながりを深めながら、就労支援・表現活動・地域交流が一体となった拠点づくりを進め、持続可能な事業モデルの確立を目指しています。
将来的には、「表現」と「つながり」を通じて、障害や引きこもりといった背景に関わらず、誰もが自分らしく生きられる地域社会の実現に貢献していくことを目指しています。

事務局コメント:

佐久間さんは、ご自身の原体験を起点に、既存の枠組みでは届きにくいニーズに応える新たな支援の形を構築してきました。構想段階から実証、そして拠点開設までを一貫して実現しており、社会課題に対する強い当事者意識と実行力が印象的です。一方で、事業の持続性やさらなる拡張に向けた課題にも向き合いながら、次のステップへ進もうとしています。
今後は、地域との連携を深めながら、表現活動を軸とした就労支援モデルが広がっていくことで、多様な人が共に生きる社会の実現に寄与していくことが期待されます。
佐久間さんの挑戦が、秋田における新たな福祉と地域の在り方として広がっていくことを、引き続き応援していきます。

秋田県 若チャレ(若者チャレンジ応援事業)とは:
秋田県を中心とした若い世代の起業や事業創造・事業開発といった夢の実現に向けた取組に、最大400万円の補助金助成や、起業家育成プログラムを提供して支援します。

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