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<OBインタビュー>採択者のその後:後編【豊島 昂生さん】

引き続き、2020年度採択者の豊島 昴生さんにお話を伺います。

ワイナリーの完成で、地域とのかかわり方は変わりましたか。

矢島地域の皆様に支えていただきながら事業を進めています。ワイナリーも、建築費の高騰で新築での開設が難しい中、農協の空き店舗をお借りして、地元の職人さんに改装していただいて完成したものですし、販売もワイナリー隣接のAコープさんをはじめ、地域の店舗の協力によるところが大きいです。

また、ワイナリーができたことで、ワインづくりだけでなく、地域との関わり方も大きく広がりました。月に1回程度、ワイナリー開放デーを実施し、応援してくださっている方や地域の方に直接足を運んでもらえる機会をつくっています。また、由利高原鉄道様やJR東日本様と連携し、ブドウ畑ツアーやワイン列車の企画も実現しました。由利高原鉄道を貸し切り、車内ワインを楽しみながら羽後本荘駅まで向かう取り組みは、ワインをハブにして農業・観光・交通といった異なる分野がつながる象徴的な事例になったと感じています。

さらに、2025年は初めてヌーボー(新酒)を仕込むことができ、ワイナリー前で「ヌーボー祭り」を開催しました。近隣の店舗にも協力いただき、当日は100名以上の方に来場していただきました。地域の方が集い、ワインを囲んで楽しんでいる光景を見て、「この場所にワイナリーをつくってよかった」と実感する出来事でした。

今後は、ワインの安定的な生産体制を築くことを第一の目標としています。これまでは応援の意味で購入してくださる方が多かったですが、これからは「美味しいから選ばれるワイン」を増やしていきたいと考えています。そのためにも醸造技術をさらに磨き、ワインコンクールへの挑戦にも取り組んでいきます。これまで支えてくださった方々への恩返しとして、胸を張って届けられる一本をつくり続けていきたいです。

時間を経て振り返ると、若チャレはどうでしたか?あなたにとって若チャレはどういった存在ですか?

今振り返ると、若チャレは「育ててもらった」と感じる存在です。当時は方針が完全に固まっていたわけではないので、設備投資ではなく、ワインをつくるための「学び」に使える支援だったことは、自分にとって非常に大きな意味がありました。また、メンターに事業の壁打ち相手となってもらえたことで、頭の中を整理しながら進むことができました。

さらに、全国でワインづくりに取り組んでいる事業者の方々とつないでもらえたことも、大きな財産です。オンラインではありましたが、北海道の先輩の作り手の方との出会いは、今でも鮮明に覚えています。若チャレは、単なる資金支援ではなく、人とのつながりを通じて挑戦を後押ししてくれる存在だったと思います。

これから若チャレに挑戦する方へメッセージをお願いします

やりたいことが明確にある方には、若チャレは本当におすすめしたい制度です。ここまで親身になって相談に乗ってもらえる制度は、他にはなかなかありません。若い方には「自分の夢は小さいのではないか」と不安になり、挑戦をためらってしまう人もいると聞きますが、それはとてももったいないことだと思います。

若チャレは、地域のために何かをしたいという想いそのものを大切にしてくれます。規模の大小ではなく、「本気でやりたいかどうか」が何より重要です。ぜひ怖がらずに、自分の想いを言葉にして挑戦してほしいと思います。

前編はこちら:
<OBインタビュー>採択者のその後:前編【豊島 昂生さん】

▼秋田県 若チャレ(若者チャレンジ応援事業)とは:
秋田県を中心とした若い世代の起業や事業創造・事業開発といった夢の実現に向けた取組に、最大400万円の補助金助成や、起業家育成プログラムを提供して支援します。

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