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<OBインタビュー>採択者のその後:前編【若狭 利伸さん】

若狭 利伸さんは令和元年度と令和4年度の2回、若チャレに採択されました。
現在は社会福祉法人に勤務しながら、eスポーツを活用した事業やサードプレイス創出事業に取り組まれています。

若狭さんは若チャレでは唯一、2回の採択を受けていらっしゃいますね。まずは、令和元年度採択のテーマについて最近の活動トピックを教えてください

令和元年度に採択となった「eスポーツを活用したリハビリテーション支援事業」は、法人化して3期を終えました。現在も社会福祉法人への勤務を続けており、職場の理解をいただいて本業と並行しながら取り組んでいますが、ありがたいことに事業は着実に成長しています。当初は「eスポーツを福祉現場で活用する」という考え自体が珍しく、説明から始める必要がありましたが、ここ数年で社会的な認知が一気に高まり、相談や問い合わせも増えてきました。

現在の主な取り組みの一つが、秋田県社会福祉協議会と連携した高齢者向けのフレイル予防・介護予防事業です。eスポーツを活用することで、運動機能・認知機能の維持と、社会参加の促進を両立することができます。単発の体験会ではなく、継続的に実施するプログラムとして設計し、参加者が「教わる側」から「自分たちで場を運営する側」へと移行できるよう支援しています。現在は県内複数の地域で定期開催されていて、地域住民が主体的に集まる“新しい居場所”が生まれつつあります。

さらに、秋田大学と連携し、実施前後での変化や効果について検証も進めています。感覚的な「楽しかった」「元気になった」という声だけでなく、客観的なデータをもとに、eスポーツが福祉分野にどのような影響を与えるのかを明らかにしていく段階に入っています。これは事業の持続性を高めるうえでも重要な取り組みだと考えています。

このほか、法人向けの展開も進んでいます。障害福祉サービス事業所や医療法人と連携し、レクリエーションやリハビリテーションの一環としてeスポーツを導入する支援を行っています。単にゲームを提供するのではなく、デバイスを工夫することで、身体に制限があっても参加できる環境を整えています。eスポーツをきっかけに「自分にもできることがある」という体験を重ね、QOL(生活の質)の向上につなげていくことを目指しています。

在宅で暮らす障害のある方への個別支援も行っています。月額制での伴走支援という形をとり、訪問サポートやオンライン相談を通じて、生活の中にテクノロジーを取り入れるサポートを続けています。ゲームに限らず、デバイスの活用方法を一緒に考え、「できない」から「どうすればできるか」へと発想を転換していくプロセスを大切にしています。

対外的な活動としては、日本eスポーツ協会関連団体との連携や、東京eスポーツフェスタへの登壇など、県外での発信機会も増えてきました。障害福祉従事者向けのセミナーで登壇し、支援者向けの普及啓発も行っています。また、通信制高校のeスポーツコースで講師を務めるなど、若い世代への教育的アプローチも始まりました。現場で得た知見を外部に共有し、外で得た知見をまた秋田に還元するという循環を意識しています。

後編はこちら:
<OBインタビュー>採択者のその後:後編【若狭 利伸さん】

▼秋田県 若チャレ(若者チャレンジ応援事業)とは:
秋田県を中心とした若い世代の起業や事業創造・事業開発といった夢の実現に向けた取組に、最大400万円の補助金助成や、起業家育成プログラムを提供して支援します。

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